最近の私ごと

河野嘉恵

2012年11月19日 00:45



すっかり気温が低くなり、冬は目の前ですね。

さて、私ごとではありますが、実はここ3カ月近く家族が病気治療のため入院しています。

ありがたいことに、私の住んでいる近くの病院に入院したので存分にサポートできる状況です。

存分に・・・という表現を使いましたが、決して自分の時間全てを使って家族の看護にあたっているわけではありません。



きっと以前の私なら大切な家族のために自分の時間を削って、なんとか頑張れると躍起になっていました。

「周りに迷惑をかけてはいけない、何とか頑張らなきゃ」と必死になり、やっていることが自己犠牲だとわかっていても、「でもこれは私の選んだ事だから」と歯を食いしばっていました。

でもきっとそんな頑張り方は限界があるし、最終的動けなくなった自分を責めていたと思います。

そして将来「なんであの時もっと頑張れなかったんだろう」と後悔すると思うのです。





ですが今は違います。



まず自分の優先順位をつけて、自分のできることとできないことをはっきり分けています。

できないこと(もしくは自分の力ではどうしようもないこと)に対する執着を捨てて、自分を責めなくなりました。

そして自分一人だけで解決しようとせず、遠方の家族に助けてほしいと伝えてあります。状況を詳しく話して常に連携を取って、支えてもらう体制を作りました。

たとえそれが機能することはなくても、そうした体制が私の心の大きな支えでもあります。

また、どんな自分でも受け止めてくれる親友や仲間に甘えて、話を聴いてもらっています。



こんなふうに自分の整理をつけることで、自分のやっていることに迷いがなくなり、自分を肯定できるようになりました。

周りに迷惑をかけるのを恐れず、信頼することで改めて周囲の人に感謝の気持ちを持てるようになりました。

家族をサポートすることは、決して自己犠牲ではなく幸せなことなんだと思えるようになったのです。




こんなふうに思える今、自分は本当に幸せだと思っています。


関連記事